私たちの生活に欠かせない存在となったスマホ。目覚めてすぐ手に取る、移動中にスクロールする、ベッドに入っても手放せない――気がつけば1日の大半を画面と見つめて、人生を浪費している日々・・。
実際に、スマホの設計は「中毒性」を意識して作られており、無意識のうちに何度も触るようにできています。そのため、意識的にスマホを断つ行為をしないと、いつになってもスマホの使用をやめられません。
今回はデジタルデトックスを取り入れて、本来の自分の能力を取り戻す方法を紹介します。
デジタルの悪影響
デジタルの悪影響は「時間の浪費」に目が向けられがちですが、もっと深刻な悪影響があります。
以下に具体的なデジタルがもたらす悪影響について紹介します。
1.集中力・生産性の低下
スマホは集中力・生産性を大幅に低下させます。
いつ鳴るか分からないスマホの通知や、大量の刺激的な情報に意識を取られて集中力が低下します。
ある研究では、スマホが近くにあるだけで生産性が下がった事がわかっています。作業する時はスマホをできるだけ遠ざけましょう。
2.記憶力の低下
スマホから得る情報量は莫大です。
毎日のように大量の情報を浴びていると、脳のメモリが溢れて、本当に覚えたい内容を覚える事ができなくなります。その結果、記憶力の低下が招かれます。
3.睡眠の質が下がる
スマホから放出される、刺激的な情報やブルーライトを得ることで脳が覚醒して、睡眠の質が下がります。
睡眠不足は認知機能の低下や精神的なストレスの増大を引き起こし、心身の健康に大きな影響を与えます。
4.メンタルヘルスの悪化
InstagramなどのSNSは他人が充実している生活を一方的に見せられるアプリです。自分と他人を比較する行動が促されます。
「あの人はこんなに充実した生活を送っているのに私なんて・・」と自己嫌悪に陥って、メンタルヘルスが悪化します。
5.生活リズムが狂う
「スマホをちょっといじろうとしたら、数時間経ってた・・・」と経験した人は多いと思います。
寝るべき時間なのにスマホの使用をやめられず、昼夜逆転や朝の起床困難が生じて、生活リズムが乱れる原因になります。
6.コミュニケーション能力の低下
現代は相手との会話に自身を持てる人が減っています。
スマホが普及して、メッセージを介したやり取りが主流になったため、面と向かって相手に意見を伝える事ができず、コミュニケーション能力が低下しています。
デジタルデトックスとは
デジタルデトックスとは、普段使っているスマホなどのデジタルの使用を制限して、本来あった能力を取り戻す行為です。
現代人は1日の大半をデジタルに費やしています。過剰な情報によって、心身の疲れが蓄積され、どんどん脳が壊れていきます。
そこで、デジタル機器に触れない時間を設けることで、過剰な情報や刺激によって引き起こされる疲労やストレスを解消することができます。
デジタルデトックスの効果
デジタルデトックスの効果は本来あった能力を取り戻せることです。
以下に具体的な内容を挙げます。
- 集中力・生産性の向上
- 睡眠の質の向上
- メンタルヘルスの向上
- 姿勢の改善による見た目の向上
- 対人関係の向上
- 時間が生まれる
- ストレス軽減
など、非常にたくさんのメリットをもたらします。
デジタルを制限して得られるメリットは莫大です。時間的なメリットだけでなく「生活の質」を向上させるメリットをもたらします。
デジタルデトックスの方法と継続のコツ
「完全に手放す」という対策はあまり現実的ではないかもしれません。そのため最初は、「一定期間、使用を制限する」あるいは「この時間はいじらない」のように小さなステップからデジタルデトックスを目指しましょう。
1.時間を決める
「全くスマホを使わない」というのは難しいと思います。そのため、「この時間は絶対使わない」と使わない時間帯を決めましょう。
一定時間スマホから距離を置くだけでも、効果は発揮されます。
寝る1時間前は使わない
デジタルデットクスを一定時間行うオススメの時間帯として、寝る1時間前が挙げられます。
睡眠前のデジタルデトックスは、実施しやすく、たくさんのメリットをもたらします。ブルーライトの影響を防ぎ、リラックスした状態で眠りにつくことができるからです。
どの時間帯に制限するか迷ったら、寝る前に制限をしてみてください。
2.ノーデジタルデイを設ける
一定時間デジタルデトックスをするのに加えて、仕事がない日などに、丸一日デジタルデットクスをする日を設けましょう。
週に1回、全くデジタルに触れずに、読書や趣味の時間などに当ててみてください。
心と体が休まり、真の休息を与えてくれます。
3.使用状況を理解する
人間は、悪い行動から目をそらして、現実逃避をしがち。
自分は1日にどのくらい時間をムダにしているのかを理解することで、現実と向き合うことになり、使用時間を意識するようになります。
定期的に使用時間を確認するだけでも、使用時間への意識が生まれ、デジタルデトックスに繋がります。
4.物理的に使えなくする
「どうしてもスマホから手を離せない」こんな人はスマホを遠くに置いたり、電源をOFFにしましょう。
人間は取り掛かるのに手間がかかる作業をやらなくなる性質があります。この性質を利用して、スマホをいじるための手間を増やしてスマホの使用時間を抑えましょう。
5.能動的娯楽に浸る
能動的娯楽とは、スポーツやボードゲームなどの体や頭を使う娯楽のことです。
能動的娯楽で快楽の欲求を満たすことで、スマホの使用時間減少に繋がります。友達や家族とゴルフやテニスなどの能動的娯楽をする時間を設けましょう。
6.自然と触れる時間を取る
公園や山などの自然の中で過ごす時間を作ると、脳が休まりストレスが軽減されます。普段のスマホの使用で疲れ切った脳や心をリセットすることができます
少しでも時間ができた時に、森の中を散歩したり動いたりしてみましょう。
7.人生を充実させる
人生を充実させることはデジタル制限の根本的な解決策になります。
スマホの長時間使用は人生が充実しておらず、現実に対して、不満があることから来ます。
人生が充実している人は、スマホという快楽に逃げなくても、現実自体が楽しいのでスマホの使用時間は短い傾向になります。
では、どうしたら人生が充実するか?それは、自己成長のための行動を取ることです。
難しく考える必要はありません。「新しいスキルや知識を身につける」「副業を始めて年収を増やす」「筋トレをして、カッコいい体を手に入れる」などの理想の自分を描いて行動を取りましょう。
コメント